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悪い油【トランス脂肪酸】

 
 我々、日本人は知らなすぎです。自ら調べなさすぎです。今ある物を当たり前に摂取していて本当に大丈夫でしょうか❓大丈夫ではありません。普通に売っている物は私たち人間に本当に害がないのか、日常的に常習していて本当に大丈夫なのか、疑わなければいけません。
 調べもしないで、当たり前のように子供にお菓子などを食べさせるのはどうなのでしょうか❓子供は何よりも大切と言っている割には正しい情報を得ていない上に自ら学ぼうともしない、そのような状態で子供の健康を守れるのでしょうか❓

 健康に従事する私の意見として、全てのことに疑問を抱いてほしいのです。今ある物や目の前にある情報が本当かどうかなど、自ら調べるくせをつけるようにしてほしいのです。

 自ら調べたり、勉強したりする習慣が本当の情報に辿りつける唯一の道だと私は思います。健康に関することなら尚更学ばないと大切な人は守れません。今回のblogでは、勉強しない日本人が知らずのうちに食べてしまっている食べさせてしまっている【トランス脂肪酸】についてご紹介いたします。

「もしも冷蔵庫にマーガリンが入っていたら、今すぐ捨てましょう。なぜなら心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油だからです」これが【トランス脂肪酸】のキャッチフレーズなのです。

目次

トランス脂肪酸とは

 トランス脂肪酸とは、ほとんどが加工や加熱など人工的に手を加えたときに生じます。多量に摂り続けると、動脈硬化や、排卵障害などのリスクを高める、LDLコレステロールを増やして心臓病を誘発するなどの悪い働きをします。
 
 毎日の食事でトランス脂肪酸が体の中に入ると、私たちの体はそれを分解・代謝しようとそのために、大量のミネラルやビタミンを消耗するのです。そればかりか、老化やがんの原因になる活性酸素をたくさんつくり、他の重要な脂肪酸の機能を妨げるなど、様々な悪い働きをするのです。代謝ができず、そのまま内臓脂肪として蓄積され、太りやすくもなるのです。

 中でも怖いのは、トランス脂肪酸が、細胞膜に直接、悪影響を及ぼすということです。細胞膜の構造や働きが弱くなってしまうのはもちろん、細胞に必要なものが流出してしまったり、逆に有害物質が侵入しやすくなってしまうのです。これが全身の細胞で起こることを考えれば、健康でいられるはずがありません。それだけでなく、細胞膜の構造を不安定にするため、インスリン分泌がうまくいかないようになり、血糖値を上げ、糖尿病も引き起こすのです。

 最近では、妊婦に糖尿病が増加しています。胎児のためにも、食事でのトランス脂肪酸は注意するべきなのです。

脳にも影響を及ぼす

 トランス脂肪酸は、脳にも非常に有害なのです。なお、活動に必要な酵素を破壊し、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを引き起こす大要因になるという論文もあるのです。

 脳と油は、密接な関係があります。なぜなら、脳の60%は脂質で構成されているからです。あまりに危険なので、2015年には、アメリカのFDA(食品医薬局品局)が、食品に含まれているトランス脂肪酸を3年以内にすべて禁止する処置に踏み切ったほどです。

 一方、日本では、比較的トランス脂肪酸の摂取量が少ないとして、いまだに野放し状態です。けれども日本で癌や心臓病が増えていることと、トランス脂肪酸が規制されていないことは決して無関係ではないのです。

良い油を摂るようにしよう

 脂肪酸には「飽和脂肪酸」(常温では固まる油)と「不飽和脂肪酸」(常温でも固まらない液体の油)があります。飽和脂肪酸は、バター、ラード、ヤシ油、バーム油、ココナッツオイル、肉の脂身などに多く含まれています。主に動物性の脂になります。

 不飽和脂肪酸は、化学構造によって3つに分かれます。

 ・オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸、DHA、EPA)
 ・オメガ6脂肪酸(リノール酸)
 ・オメガ9脂肪酸(オレイン酸)

 これらの油の中で、オメガ3とオメガ6だけは人間の体内でつくることができないので、「必須脂肪酸」と呼ばれています。そしてこの2つがのバランスが大事になるのです。

・現在の割合→オメガ3:オメガ6=1:50
・理想の割合→オメガ3:オメガ6=1:4


 このバランスの乱れが、多くの疾患や不健康の原因をつくっていたのです。特にオメガ6に偏りがちになると、細胞膜を硬くします。つまり、柔軟さがない細胞膜になり、健康や美容上に影響してくるのです。オメガ6脂肪酸は、コーン油、大豆油、サラダ油、ごま油などの植物油で摂り過ぎには注意が必要なのです。つまり、オメガ6の植物油は、必須脂肪酸ながら、現代人は摂りすぎている、リノール酸過多になってしまっているので、オメガ3を意識して毎日摂るように心掛けましょう。

 オメガ3脂肪酸に期待できる主な働き(オメガ3は亜麻仁油を意識して摂ろう)

 ・脳の健康を維持する(アルツハイマー予防、知能向上)
 ・骨の健康を維持する
 ・あらゆる炎症を抑える(アトピー、リウマチなど)
 ・神経疾患を予防する(うつ、統合失調症予防)
 ・持久力向上、怪我の予防
 ・生殖機能の予防、不妊症の予防、肥満予防、癌予防など

 

終わりに

 私たちが普段、口にする食品の中には、薬物ほどではないものの、確かに依存症をもたらすものがあり、それによって肥満や生活習慣病の急増が、世界的に問題視されています。その中毒性から新しい言葉が生まれています。それが、【マイルドドラッグ】という中毒です。

 その中毒は、急激に心身を壊すものではなく、長い時間をかけてじわじわと体を蝕み、やがて命に関わる病気を引き起こすことがわかっているのです。

 【マイルドドラッグ】で最も警戒したい点は、本人にも周囲にも中毒に陥っているという認識がないということです。代表的な物が砂糖です。人工調味料、精製塩や化学調味料、油(トランス脂肪酸)、炭酸飲料なども中毒性をもたらします。また小麦は、麻薬と同等の中毒性を指摘されているのでできるだけ避けた方がいい食品になります。
 
ジャンクフードなどは、脳に直接的においしいと感じさせる刺激的な食材に毒されており、人体に影響を及ぼします。

 世に当たり前にある物は疑い、良い習慣を身につけるように心掛けましょう。本物の調味料を使ったり出汁を摂ること、カロリー計算よりもできるだけ加工の少ない【生きた食べもの】を摂ることが最も重要なことなのです。

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