筋トレは健康への効果も高い❓
健康の増進に効果的なのは長らく、ジョギングなどの有酸素運動であると言われてきました。ですが、近年の研究で【筋トレ】も健康にものすごく効果があるというのが分かってきたのです。ご存じの通り、筋トレは筋力を高めたり、筋肉量を増やす効果がありますが、これらに加えて病気の死亡率を減少させることもわかってきたのです。
2013年に筋トレに励む人々にとって幸福な真実が公表されました。それは「筋トレは、がんによる死亡率を33%減少させる」というものです。これまで、ウォーキングやジョギングなどの身体活動量が多い場合、乳がんや大腸がん、前立腺がんの死亡率を低下させることが明らかになっていました。ですが、最近は筋トレへの研究も進み、トレーニングを1週間に1回以上行っている場合とトレーニングをしていない場合と比べて、死亡率が33%減少することが明らかになったのです。
まだまだ有酸素運動が健康やダイエットに良いと思い込んでいる人が沢山いますが、筋トレも日常に取り込むべき運動なのです。
目次
あらゆる病気の死亡率を減らす
これまで、筋肉量を増やすことが、病気による死亡率を減少させる最適戦略であることは、示唆されていました。しかし、「トレーニングを行うこと」と「病気による死亡率の関係」は明らかになっていなかったのです。
あるアメリカの研究で、トレーニングを継続的に行っている場合とトレーニングをしていない場合に比べて【すべての病気の死亡率が23%減少する】ことが示されたのです。
そして最も死亡率が低かったのが「週に2〜3回トレーニングをしている場合」だったのです。この理由として、「トレーニングの継続性」が挙げられます。例えば、週に5回以上のトレーニングを行う場合、毎日のようにトレーニングをしていることになり、心も体も疲れて継続することが困難になるのです。そのため、トレーニングが最も継続しやすい頻度が週に2〜3回となるのです。
このように、筋トレを継続することで、がんによる死亡率を33%減少させ、すべての病気の死亡率を23%減少させるということが明らかになったのです。
場所は関係ない
「ジムでのトレーニング」と「家でのトレーニング」によるすべての病気の死亡率への影響は、ジムでも家でも同等の死亡率の減少を示し、両方の環境で行った場合は、さらなる死亡率の減少が示されたという研究があるのです。
トレーニングが続けられないという人の中には、「ジムに行かなければならない」という心理的な障壁を感じている人も少なくありません。ただこの研究結果では、自宅で筋トレを行うことでジムと同等の健康効果が得られるということになります。
ただ、健康効果➕筋肥大効果を最大限にしたいという人は、当然ジムでトレーニングをすることを推奨致します。自宅での自重トレーニングで筋肥大させるには限界があるのは言うまでもありません。
死亡率が減少するメカニズム
トレーニングによって死亡率を減少させるメカニズム
•トレーニングによる血圧低下
•糖尿病のリスク低下
•グルコース代謝の改善
•全身性炎症の減少
•抑うつ症状の軽減
•認知機能の改善
•筋肉量の維持、増加
これらの効果が包括的に作用し、死亡率の軽減に寄与していると考えられています。筋トレには様々なメリットがありますが、死亡率までに関与しているとは思わなかったと思います。筋トレは日常の生活にいい影響を与えるだけでなく、メンタル面の強化にもつながります。
だからこそ、筋トレは全人類が取り入れるべき運動なのです。