成長ホルモンについて
運動には、計りしれないメリットがあります。それを支えるものが「成長ホルモン」「BDNF」「テストステロン」です。これらの物質は、私たちを若々しく、そして脳のパフォーマンスや気分を改善し、スーパーマンにしてくれる。奇跡の物質なのです。今回は「成長ホルモン」についてお話しします。
成長ホルモンは、傷んだ細胞を修復し、新陳代謝を活発にして新しい細胞に入れ替える。疲労を回復し免疫力を高める。身体のインフラともいえる、筋肉や骨を強化し、いつまでも若々しい身体を維持する。「若返りの薬」「不老長寿の妙薬」が、成長ホルモンです。
逆にいうと、成長ホルモンが分泌されないとどうなるのでしょうか。修復工事が行われない高速道路です。たちまちのうちに、道路はがたがた、でこぼこになり、それを放置すると、大事故にも繋がる。それが、運動不足の身体で起きていることなのです。そこのあなた、もっと危機感を持つべきです。
成長ホルモンは、思春期から20代の頃は、何もしなくても勝手に分泌されます。しかし、30代を超える頃には急激に減り、50歳を超える頃には微々たる量しか分泌されない。
目次
成長ホルモンの効果
•脂肪の燃焼、ダイエット効果
•筋肉をつくる、筋力アップ
•骨を強くする
•新陳代謝亢進
•美肌効果
•アンチエイジング効果
•免疫力アップ
•疲労回復効果
•糖尿病予防
成長ホルモンを分泌させる方法は、2つしかありません。「睡眠」「運動」です。しかし、どんなにぐっすり眠っても、睡眠中に分泌される成長ホルモンには限界があります。
もっと、たくさん成長ホルモンを分泌したい、身体を若々しく保ちたいのなら、「運動」しかないのです。
成長ホルモンを出す方法
•運動をすればするだけ出る・・・中強度の有酸素運動を30分以上続けると成長ホルモンがでる。5〜10分の軽い運動でも出るが量は少ない。もちろん無酸素運動(筋トレ)もでます。高強度短時間の筋トレでは、有酸素運動よりも多くの成長ホルモンが、短時間で分泌される。
•つらい、きついと成長ホルモンがでている・・・成長ホルモンは、疲労物質に反応して、脳下垂体前葉から分泌される。つまり、疲労物質が多いほど分泌しやすい。
•筋肉量が多い・・・同じ運動を同じ時間したとしても、筋肉量が多いほど、疲労物質もたくさんつくられる。つまり、筋肉量が多いほど、成長ホルモンは出やすい。成長ホルモンを十分に分泌させるためには筋トレが不可欠ということになる。
•空腹・・・成長ホルモンは血糖値を上昇させる作用があります。つまり空腹のときほど分泌されやすく、満腹の状態(血糖値が高い状態)では分泌が抑制されるのです。
•インターバルトレーニング・・・成長ホルモンを爆発的に出す方法は、強い強度の運動と軽い運動を反復して行うインターバルトレーニング。