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腸内環境について

 

 

 日本人は体のことを知りません。とはいえ私たちは、保健の授業をほとんど受けていないから無理もないのです。学校の先生で、一番タバコを吸うのは保健体育の先生という報告があるぐらいなのです。

 しかし、この「健康リテラシーの欠如」がどれほどの不幸を日本人にもたらしているか考える必要があるのです。腸内環境について知り、規則正しい生活習慣を送ることで、全てのパフォーマンスが上がり、がんなどの予防にも繋がるのは間違いありません。

 今回は、腸内環境についてご紹介していこうと思います。

目次

質の良い血液とは

 健康とは、私たちの体を構成している37兆個もの細胞、その一つひとつに「質の良い血液」を送ること。質の良い血液とは、栄養素を十分に含んだ血液のことを言います。栄養素は主に小腸で吸収されて肝臓へ、そして肝臓から心臓へと血液に乗って送られ、各臓器の細胞へと届けられる。

 この消化吸収のサイクルがしっかりと、健康を保ちながら回っていることが健康なのである。消化吸収に関わる臓器たちが連携プレーをし合いながら、私たちの体を構成する37兆個もの細胞に栄養を与えるために働くことが「消化」なのです。

 その際にただ食べるのではなく。食べ物からとり出された栄養素を確実に体に行きわたらせることが重要で、中でも「消化」の要となるのが「腸」なのです。したがって、腸を疲れさせたり、怠けさせたりすることなく、常に快適に腸が働ける環境を整備することが重要。

 だからこそ、健康でいるためには、腸の環境を良くすること(腸内環境)と自律神経を整えることが大切なのです。

腸内環境が血液の質を決める

 血液の質を決めるのは腸内環境です。腸内環境がきれいなら、いろいろな栄養素が血液に乗って各臓器へと配分されますが、腸内環境が汚いと、毒素が血液に乗って配分されることになります。ある程度は肝臓が処理してくれますが、それにも限界があります。

 腸内環境がいいというのは善玉菌が優位であること、悪いというのは悪玉菌が優位であることを指します。では、善玉菌を優位にするには何をするべきか。最初に思い浮かべるのが、ヨーグルトなどの発酵食品でしょう。でも、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が入っても、腸には定着しません。

 赤ちゃんは胎内では無菌状態であり、生まれるときにはお母さんなどに触れることで、腸内細菌の構成が決まります。つまり腸内細菌は生まれつきのもの。外から取り入れた善玉菌は、言ってみれば派遣社員のようなもので、一定期間がすぎると、出ていってしまう。

食物繊維が腸内環境を改善

 発酵食品よりずっと効果的に腸内環境をよくしてくれるものが、食物繊維です。食物繊維をとると、腸内環境の働きによって「短鎖脂肪酸」という物質が作られ、この物質が大腸のぜん動運動をうながします。すると、排便がスムーズになり、腸内環境は善玉菌優位の良好な状態に保たれます。

 近年、大腸がんになる日本人が激増しているが、これは食物繊維の摂取量と大きな相関があります。第二次世界大戦後、日本人は平均して約20グラムの食物繊維をとっていたのですが、それが今では10グラムをきっているのです。

 食物繊維の摂取量の低下が腸内環境の悪化を招き、大腸がんを増やしていると考えられるのです。しっかり、食物繊維をとり腸内環境を整えることで健康に近づけるのです。

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